英検受験時の服装は制服?私服?試験のタイプによる服装を解説

教育

「英検」あなたは受験されたことありますか。

大人にとっては少し懐かしい試験ですよね。

中学、高校、大学、就職、とだんだん年齢が進むにつれて、英検よりもTOEFLやTOEICなどといった試験の必要性があり、受験する機会が多くなります。

これまで、「英検を中学、高校で受験した。」とか、「個人で申し込みをして、受験した。」といった方も多いはずです。

私も、学生の頃に中学や高校の集団受験で英検を受験した記憶があります。

その時は、学校で申し込みをして学校での受験だったため、なにも迷うことなく、制服で受験しました。

あなたも一度は考えたことがあるのではないでしょうか。

「受験時の服装」です。

英検受験の際、どういった服装で受験しましたか。

制服ですか?私服ですか?

今回は、受験時の服装についてお伝えしていきたいと思います。

従来の一次試験、二次試験に加え、2016年から始まったS-CBT(コンピュータを前にして受験する方法、詳細は後ほど)という受験方法も始まりました。

気を付けるべきことなど服装についてご紹介していきたいと思います。

英検受験の服装は制服の方がいい?一次試験編!


本題に入る前に、簡単に「英検」とは何かご紹介します。

英検の正式な名称ですが、「実用英語技能検定」です。

英検、英検、と呼びなれているため、正式名称まではなかなか考えたことがありませんよね。

主催者は、公益財団法人日本英語検定協会です。

簡単な歴史ですが、1963年(昭和38年)4月に、主催者となる財団法人日本英語検定協会(2012年に公益財団法人へ移行)が設立されました。

同年8月に文部省後援のもとに、第一回実用英語技能検定が実施されました。

第一回の志願者数は、37,663名、合格者数は15,259名であったそうです。

1968年(昭和43年)には、英検の意義と実績が認められ、当時の文部省に認定され、「文部省認定の技能検定」となりました。

私が中学、高校生だった頃は、ちょうどこの文部省認定の時期でした。

その後、政府方針により、2005年(平成17年度)に技能審査制度における「認定」というシステムが廃止になったことに伴い、2006年文部科学省「後援」となりました。

こういった感じで、英検が始まって以来約50年経ちます。

受験方法については、前述しましたが、従来の一次試験、二次試験という方式に加え、2021年以降はコンピュータを利用した受験(S-CBT)が可能となりました。

従来の受験方法では、中学・高校などが一つのまとまりとして実施される集団受験、個人で申し込みを行う個人受験の二通りあり、これらは年3回の受験機会があります。

それに加え、コンピュータを利用したS-CBTという受験では、年3回ではなく、多い場所では週一回の頻度で受験が可能です。

従来受験ではご存じのとおり、一次試験で、リーディング・リスニング・ライティングの試験を受験します。

その一次試験に通過した人だけが、二次試験のスピーキングテストを受験できる仕組みです(1年間は一次試験の免除有効)。

このように一次試験と二次試験が別々の日程で設定されていますが、S-CBTのメリットは、これらの4つの試験が1日で完結するのです。

とっても画期的な受験ですよね。

更に、受験日の設定も場所によっては毎週行われていたりします。
(受験級と受験場所によります。)

そういった意味では、従来型の受験方法よりも自由度がぐんと上がりました。

お話が少しそれてしまいましたが、このように現在は受験方法が従来型とコンピュータ受験と大きく二通りあります。

それを踏まえて、「服装」の話に戻しましょう。

まず、年3回の従来型の受験方法についてです。

この従来型の試験では、主に集団受験と、個人受験があります。

ご存じのとおり、集団受験とは、中学校や高校、学習塾を単位として集団で受験を行うものです。

一方、従来型の受験で集団受験以外の個人受験とは、書店やインターネットで自分自身が申し込みをして、試験日に指定された会場へ赴き受験するものです。

私は、この集団受験と個人受験、いずれも受験した経験があります。

その際、一次試験にどういった服装で受験したかといいますと、中学、高校生の時の集団受験では、迷いもなく制服で受験しました。

この際、他の子たちはどういった服装だったかといいますと、やはり制服でした。

だいぶ前のことで、記憶が定かではないのですが、おそらく平日か土曜の午後の試験だったために、みな制服でした。

「学校で受験=学校へ行く=制服」という認識だったと思います。

その後、高校を卒業してからも一度受験したことがあります。

その際は、日曜日で近所の大学が試験会場に設定されていました。

高校を卒業していたこともあり、まず制服という概念がありませんでした。

その為、この時もなんの迷いもなく、私服で受験しました。

先に申し上げておきますが、服装と合否には一切関係ありません。

一次試験では、面接試験はなく、集団で受験をするのみです。

したがって、試験官の方なども、それぞれの服装について特段気にしてはいないと思います。

個人的な感想としましては、高校生以下の学生の方が、集団受験する際は、制服があれば制服での受験が望ましいと思います。

大学生以上、社会人の方であれば私服で良いと思います。

私服なら何でも良いか、ということですが、やはり「無難な(当たり障りのない)服装が望ましい。」と個人的には思います。

中学・高校生であっても制服で行かなければならないという決まりは一切ありません。

もしかすると、集団受験で自身の高校が集団受験地として申し込んでいる場合などは、学校の決まりなどで、制服で受験するようにとルールがあるかもしれません。

集団受験で、通学している学校が集団受験で申し込んでいる場合は、念のために先生方に確認してみましょう。

英検の主催者側である、「日本英語検定協会」は、受験にあたってのドレスコードは定めておりません。

S-CBTの受験時の服装については、次の二次試験の欄で一緒にお話ししますね。

英検受験の服装は制服の方がいい?二次試験の面接編!

では、次に二次試験の服装についてです。

二次試験があるのは、従来型の試験ですね。

S-CBTで受験する場合は、全てが1日で完結しますので、一次試験、二次試験といった概念がありません。

またS-CBTでは、従来型の面接で試されるスピーキングテストについては、コンピュータに向かってマイクからの吹き込みで試験が実施されます。

コンピュータがずらりと並んだ試験会場で一人一人がそのコンピュータの前に座って、そこで4つ全ての試験が行われます。

これを踏まえて、まずは従来型の二次試験の服装ですが、私の考えはやはり一次試験の時と同様です。

高校生以下の学生の方であれば、やはり制服が望ましいと思います。

一次試験が集団での受験であったとしても、二次試験の面接は個室で面接官と自分の一対一ですから、あまり集団受験申込、個人申し込みといったことはあまり関係ないと思います。

ですが、やはり二次試験は面接官との対話での試験になります。

したがって、服装は面接官の印象を悪くしない程度のものを着ていけば良いと思います。

中学、高校生の受験者にとっても制服は着慣れていますし、それでもって制服は相手にも悪い印象は与えない。

なにより、学生の正装だと私は思うからです。

社会人の方は、最低限のマナー(面接官に不快感を与えない等)を守っていれば、そこまで服装にこだわる必要もないのかなと思います。

もちろんスーツで来られているかたもいらっしゃいますし、普段着で受験されている方もいらっしゃいますので、相手に配慮した格好であれば問題ないと思います。

個人的には、周りに不快感を与えない恰好であれば、制服でも私服でも良いと思いますが、中学・高校生の方々はやはり制服が正装でキチッとしていて良いのかなと思います。

一方、S-CBTのスピーキングテストは、パソコンのスクリーン越しに録画の映像をみて、言われたと通りに試験を行います。

スピーキング試験でも、ヘッドホンとマイクを装着し、マイクから自分の声を吹き込む試験方式です。

その為、従来型の二次試験のように、目の前に面接官がいるわけではなく、相手に与える印象をそこまで気にする必要はないと思います。

しかし、それでも服装に迷うようなら、中学、高校生は着慣れた制服で行くのがベターだと思います。

くどいようですが、もちろん私服で行ったからといって、合否に何か影響するわけでもありません。

英検の試験は、合格することが目的であって、ファッションショーをする場所ではありません。

個性的な服装が好みの方もいらっしゃると思いますが、ここは落ち着いた格好で受験するのが得策です。

中学・高校生の方が服装に悩むのであれば、制服を選ぶ方が「間違いはない」と思います。

あと一つ、個人的に気を付けるとしたら、試験は緊張もするでしょうから、動きやすい格好で行くことです。

あまり身体を締め付けない、いい意味で少しリラックスでき、試験に集中できる服装を選ぶのが良いと思います。

英検受験時の服装で英語がプリントされた私服でもOK?

さて、ここまで制服で受験するべきか、私服でも良いか、といったお話をしてきました。

先ほどから何度かお伝えしておりますが、英検の主催者側である日本英語検定協会は、受験時の服装として規定を設けていません。

ですので、実際制服で受験しても私服で受験しても、何ら問題はありません。

では、英単語などがプリントされているTシャツなどでも良いのか。

少し気になるところですよね。

結論は、「OK」ということになります。

なぜなら、受験時の服装についてなんの決まりもないからです。

ルールや規定を設けていないわけですから「NG」と言う根拠がないわけですね。

洋服にプリントされている英語などは、キャッチコピー的なものが多く、あまり英検の試験自体に大きな影響はないからだと推測します。

実際、着衣の英単語が運よく回答になりそうなケースは、万に一つくらいの確率ですよね。

そこからヒントを得て、その得点が合否を左右するようなケースは極めて稀、と考えているのではないでしょうか。

ここからは個人的な考えなのですが、とはいえ、やはりそういった試験に英単語が大量に書かれているTシャツなどは避けた方が無難かもしれません。

先ほどお伝えしたように、衣類のプリントなどからヒントを得て回答を導き出せるような問題がでることは、限りなくゼロに近いです。

これで大丈夫かな、と心配するような衣類で受験するよりは、無難な服装で受験するのが、心穏やかに受験できると思うのです。

先ほども申しましたが、英検は試験です。

ファッションで個性を表現するのはとても良いことだと思いますが、英検の受験に関しては、たった1日、2日です。

S-CBTにおいては、たった1日で完結します。

もし試験時の服装に迷うくらいなら、1日くらい無難な格好で行きましょう。

重複しますが、S-CBTに関しては、コンピュータを前に受験するわけですから、受験者の服装で誰かを不快にさせることは、よほどの服装でない限り、ほとんどといってないはずです。

私が一番気にするとすれば、やはり二次試験の服装ですね。

従来型の一次試験は、大勢が一つの会場で受験しますので、自分が一体誰か、本人確認時を除いて試験官もわかりません。

しかし、面接試験は、相手の面接官は私自身が誰かを知ったうえで、試験の審査をしています。

「ハロー効果」という言葉を聞いたことがありますか。

これは、社会心理学の用語の一つなのですが、ある対象を評価するときに、それが持つ顕著な特徴にひきずられて他の特徴についての評価が歪められることを言います。

英検の服装を例にしますと、本来服装は合否には全く関係ないのですが、「服装」の印象であまりにマイナスとなることで、ハロー効果を生み出し、本来関係ないはずの試験審査の評価までが低く歪められてしまう可能性を私は心配しているのです。

もちろんあってはならないことだと思いますが、ハロー効果は心理学的な効果ですから、無意識に起こってしまう可能性もあると思うのです。

その為、無難な服装が良い、と何度もお伝えしているわけです。

こういったことが無意識に起こってしまい、もったいない不合格にならないためにも、無難な服装で受験することをおススメします。

まとめ

いくつか重複する点もあったかと思いますが、英検受験時の服装についてご紹介しました。

色々な考えがあると思いますが、前述のとおり、私の個人的な考えとしては、「相手に不快感を与えない」「清楚で好印象な服装」であれば良いのかなと思います。

これは単純に、相手に敬意を払うためです。

その為には、中学・高校生の方々は制服がよろしいかと思います。

合否については、服装は一切関係ありません。

しかし、心理学的に「ハロー効果」というものがあるため、もったいない不合格にならないためにも、「念のため」無難な服装で受験することを個人的にはお勧めします。

では、英検受験頑張ってくださいね。

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