やかんの洗い方!ステンレス、アルミ、銅、注ぎ口徹底解説

生活関連

突然ですが、あなたは、やかんの手入れをしていますか?

水やお茶を沸かすだけだから、普段は洗わない?

そんなあなたは要注意です。

それとも、もうすでに「油汚れがこびりついて取れない!」「黒ずみが目立ってきた!」「中見たら水アカだらけだった!」なんてことになってしまってはいませんか?

しかし、どんなに汚れていても大丈夫です!まだ間に合います!!

大抵の汚れは正しい掃除をすれば、きれいにすることができます。

そのうえで正しい洗い方ができれば、長持ちさせることも可能です。

今回は、やかんの素材別に正しい洗い方を紹介していきます。

さらにやかんの汚れの原因などもまとめていますので、やかんの汚れが気になる人はぜひチェックしてみてください。 

  • 汚した覚えがない?やかんが汚れる原因
  • 場所ごとのやかんの洗い方
  • 種類ごとのやかんの洗い方と注意点

あなたも、今日からやかんをピカピカに生まれ変わらせましょう!

汚した覚えがない?やかんが汚れる原因

まず、なぜやかんが汚れるのかについて解説します。

あなたは不思議に思っていることでしょう。

「水しか入れたことないのに…」と。

しかし、その水こそが汚れの原因のひとつだって知ってましたか?

やかんの内側の白い汚れは、水が蒸発してミネラルが残ったものです。

シンクの水アカと同じです。

食器のように毎日洗っていれば問題ないのですが、洗うのをサボると、少しずつ汚れがたまっていくのです。

洗っていたとしても、やかんの内側に拭き残しがあると、やはり水アカができる原因となるのです。

やかんが汚れる原因のもうひとつは、油です。

あなたは、やかんをコンロに置いたまま、その隣で炒め物を作ったことはあるでしょうか。

その際にはねた油がやかんについて膜をはってしまい、くすみや茶色い油汚れに成長するというわけです。

隣で料理しなくても、コンロそのものが油で汚れていると、やかんについてそれが焦げることで黒ずみになります。

また、やかんの材質によっては長時間の加熱により底に黒ずみができます。

やかんが汚れる原因をまとめると、主に3つです。

①やかんを使っている隣のコンロで料理をしたり、コンロが汚れていると、やかんの外側に油がつく。

これはくすみや茶色い焦げ付きとなって現れる。

洗剤では取れない。

②強火でやかんを使っている場合は焦げて黒ずみになる。

この汚れは積み重ねによるものなので、やはり洗剤では取れない。

③水が蒸発してミネラルが残り、シンクにできるのと同じようにザラザラした白い汚れができる。

無害だが、お湯の味や見た目が変わることがある。

もちろん洗剤では取れない。

特にやかんの内側は見えにくく、汚れがひどくなるまで気づかないことが多いです。

定期的に汚れがないか確認するといいでしょう。

場所ごとのやかんの洗い方

ここまでやかんが汚れる原因について話したので、ここからはそれぞれに適した掃除の仕方を説明します。

油汚れに重曹の粉末を使う

重曹は油汚れを吸収し、分解する力をもっています。

重曹を使えばやかんにこびりついたしつこい油汚れを落とすことができます。

①やかんに重曹をかける、もしくはペーストにして塗る

このとき、やかんを濡らして重曹がくっつきやすくしましょう。

多めにかけたほうがよいです。

重曹ペーストをつくって塗ってもOKです。

30分ほど放置する。

汚れを分解するには時間がかかります。

気長に待ちましょう。

③重曹を上から指でこすって落とす

④重曹を洗い流す。

洗剤ではどんなに頑張っても落ちなかった汚れでも、重曹なら大抵は落とすことができます。

焦げなどの頑固な汚れに重曹水を沸騰させる

水に溶かした重曹に熱を加えると、より強力なアルカリ性に変化します。

これにより、こびりついた汚れも取れやすくなります!

①大きめの鍋でお湯を沸かし、1Lに対して大さじ2〜3杯ほどを目安に重曹を混ぜる。

②シンクに栓をして沸かした重曹水をためる。

30分ほど温めた重曹水につけおきし、汚れをふやかす。

大きな鍋なら、やかんをそのまま入れても問題ありません。

④冷めてから、キレイに洗い流す。

余談ですが、この方法で鍋底の焦げも落とすことができます。

ぜひ試してみてください。

水アカにクエン酸を使う

水アカは、「クエン酸水を温めて放置する」ことできれいにすることができます。

水アカは水道水に含まれるミネラルが固まったもので、アルカリ性です。

そのため、酸性であるクエン酸によって分解できます。

お酢でもよいのですが、においが充満することは避けられません。

もしお酢を使うときは換気を十分に行い、においが移りそうなものは避難させてくださいね。

①やかんに目一杯の水とクエン酸大さじ1杯を混ぜる。

お酢の場合は多めに、大さじ2~3杯ほどです。

②沸騰させ、1時間ほど冷めるまで待つ。

しっかり加熱させて、汚れを落としやすくします。

③お湯を捨て、中をすすぐ。

水アカがまだ残っているようなら、布巾で拭きとりましょう。

軽くこすれば落ちるはずです。

クエン酸(お酢)の量はやかんの容量によって微調整が必要です。

ただ、多少入れすぎても、クエン酸は人体に無害なので大丈夫です。

ちなみに、レモンの皮にもクエン酸が含まれているので、スポンジ代わりに水アカ部分をこすることで汚れを落とすことができますよ。

ただ、内側に黒ずみができている場合は、やかんに水と重曹を入れて沸騰させましょう。

油汚れを落とすのと同じ要領です。

茶渋にセスキ炭酸ソーダを使う

やかんでお茶を沸かす方も多いかもしれませんが、きっと茶渋の汚れに悩まされていることでしょう。

茶渋はクエン酸でも落とすことができません。

茶渋にはセスキ炭酸ソーダが有効です。

セスキ炭酸ソーダとは一体何なのかというと、重曹と、「重曹+水」を加熱した液体の中間くらいのアルカリ性の物質です。

中間のアルカリ性ということは、洗浄力もその中間になります。

ちょっと難しいことを言いましたが、要するに「重曹→セスキ炭酸ソーダ→沸騰させた重曹水」の順に、洗浄効果が強くなっていくということです。

セスキ炭酸ソーダも重曹やクエン酸同様、簡単に購入できますが、重曹に沸騰させたお湯を注ぐことで、だいたいセスキ炭酸ソーダと同じくらいのアルカリ性の液体を作ることができます。

あなたが重曹をお持ちで、セスキ炭酸ソーダも買うのは面倒であればやってみてください。

2Lの水に対して大さじ1杯ほどのセスキ炭酸ソーダを混ぜ、やかんで沸騰させます。

重曹の場合は、重曹だけを先に入れ、あとから熱湯を入れましょう。

やかんが冷めたら、スポンジでこすって落とします。

しつこい汚れは、長めにつけ置きしましょう。

取っ手・注ぎ口に歯ブラシを再利用する

スポンジで洗浄しにくい取っ手や注ぎ口など細かな部分については、使用しなくなった歯ブラシを再利用するのがおすすめです。

歯ブラシに重曹ペーストをつけてこすると、スムーズに除去できます。

しかし、やかんによっては歯ブラシも入らないほど細い注ぎ口である場合もあるでしょう。

そんなときは専用ブラシの出番です。

「注ぎ口洗い」という名前で、アマゾンや楽天市場で売られています。

数百円程度なので、この機会に買ってみてはいかがでしょう。

注ぎ口に限らず、手の届かない細長い容器が洗いやすくなりますよ。

種類ごとのやかんの洗い方と注意点

ここまで、やかんの掃除のしかたを解説してきましたが、あなたが使っているやかんの素材にも注意する必要があります。

なぜなら、洗い方を間違えると、やかんを傷つけてしまうかもしれないからです。

汚れと違い、傷は元に戻すのが難しいです。

必ず洗う前に、あなたがお持ちのやかんは何製なのか確認しましょう。

①ステンレス製の場合

ステンレス製のやかんは、先程説明した重曹による洗い方が有効です。

さびに強いので、心おきなく重曹を使うことができます。

注意点としては、汚れがひどくてもゴシゴシこすらないことです。

やかんの表面に細かな傷が残り、くすみの原因になります。

柔らかいスポンジかクロスを使うとよいです。

ちなみに、もし重曹でも汚れが落ちなかった場合は、汚れが焼き付いてしまった「ヤケ汚れ」である可能性があります。

こうなると、ヤケ汚れ専用のクリーナーが必要になってきます。

ボンスターという金属タワシで研磨することで、きれいにすることができます。

また、皆さんご存知の「激落ちくん」シリーズのなかに「ヤケ落ちくん」なる商品があります。

興味のある方はぜひ試してみてください。

②アルミ製の場合

アルミは見た目がステンレスと似ていますが、ステンレス製と比べると軽いのが特徴です。

アルミ製のやかんにはクエン酸を使った掃除が可能ですが、重曹は使ってはいけません。

アルミの表面は空気に触れることで自然に酸化皮膜という膜ができて、アルミを守っているのですが、重曹はこの膜を剥がしてしまいます。

重曹を使用するとアルミがむき出しになって黒ずみが発生したり、腐食しやすくなります。

じつは重曹そのものはアルカリ性があまり強くないため、加熱しなければアルミのやかんにも重曹を使っていいという意見もありますが、やめたほうがいいと思います。

一度重曹によって黒ずんでしまったら、もう元には戻せません。

黒ずんだとしても普段使いには問題ありませんが、自己責任でお願いします。

アルミやかんの焦げ付きの掃除には、クレンザーやスチールウールを使うことをおすすめします。

③ホーロー製の場合

ホーロー製のやかんは、ステンレス製と同じく、重曹が使えます。

加熱した重曹を使っても大丈夫なので、先ほど紹介した方法でOKです。

④銅製の場合

緑色のサビが気になる銅のやかんは、酢と塩を使った洗い方がおすすめです。

同じ量の酢と塩を布に含んで、磨いていきます。

その後は水洗いをして、水分をしっかり拭き取って洗いましょう。

まだサビが出ていないやかんは、食器用洗剤とスポンジを使いましょう。

注意点として銅製のやかんは、食器洗浄機を使った洗い方ができないので注意してください。

⑤鉄製の場合

鉄製のやかんは、お湯と一緒に鉄分を補給できるメリットがあります。

しかし、掃除の際にクエン酸を使ってはいけません。

酸性なので、鉄がさびてしまいます。

そこで鉄製のやかんで使うのが、緑茶です。

茶葉でも、パックでもどちらでも大丈夫です。

①内側をたわしでこすってさびを取り、洗い流す。

力を入れないように注意しましょう。

②緑茶を入れ、煮出す。

緑茶を入れるときと同じようにしてください。

③お茶を入れたまま、沸騰したら弱火にし、最低でも30分ほど火にかけます。

水の量が半分ほどに減るまで火にかけるとよいです。

お湯が吹きこぼれないよう、ふたは開けたままにしましょう。

④中を洗い流す。

⑤お湯が透明になるまで②~④を繰り返す。

その後も、さびができないようにしっかり水分を取り除くお手入れを忘れないでください。

まとめ 

いかがでしたか?

やかんにはほとんど水しか入れないから掃除をついついサボりがちです。

しかし、料理中に飛ぶ油や火を当てることによる焦げ、水アカなど、意外にも汚れてしまうものです。 

だから、水やお湯を入れたままにするのもNGです。

洗ったとしても、水分が残ったまま放置しておくことは水アカの原因を残すことにほかなりません。

内側は乾きにくいので特に注意しましょう。

やかんの内部をこまめにチェックすること、汚れを見かけたらすぐに掃除することを意識するといいでしょう。

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