椿は魔除けになるの?意味や縁起が良いか悪いか解説

豆知識

椿は冬から春にかけて咲く代表的な花ですが、現在では2000種類以上の品種があり日本のみならず海外でも盛んに品種改良がされているくらい人気の花です。

その艶やかな花の色やぷっくりとした艶のある厚い葉に魅了される一方、咲いた後の花の散り方が花ごと落ちてしまうことから武士の打ち首の姿を連想させるなどネガティブなイメージもあり地方によっては庭に植えることを嫌う地域もあるほどです。

しかし、椿にはもともと高貴な印象があって魔除けとして使用されてきたり、上品ないで立ちから茶席の和菓子のモチーフとして愛されてきた歴史もあります。

そんな両極端のイメージのある椿ですが果たして縁起が良いのか悪いのか解説していきたいと思います。

椿の意味とは?縁起が良いの?悪いの?

椿の花ことばは赤椿・白椿それぞれにあります。

【赤椿】

  • 謙虚な美徳
  • 高潔な理性
  • 見栄を張らない

【白椿】

  • 最高の愛らしさ
  • 誇り

などです。

いずれにせよとても良い花言葉ですね。

原産地は日本で古くから存在が確認されていたようです。

もともと花の少ない冬の時期に鮮やかに咲くこと、椿の木自体が長く生きることから繁栄と長寿のシンボルとして人々に様々な形で愛されてきていました。

古事記では宮中行事で椿の枝が使われ、椿の葉で餅を挟んだ椿餅などは縁起の良い食べ物として現代でも残っています。

また海外でも高貴なイメージがあり、中国でも椿寿という言葉があり、これは長寿を祝うという意味があります。

さらにあの高級ブランドで有名なシャネルのモチーフもカメリア(椿)の花から来ているそうです。

椿の木は丈夫で硬いので木魚や楽器などに使われ、種子からとれる椿油は髪の毛を美しく保ち化粧用としても幅広く利用され昔から人々の生活に密接にかかわってきたことがうかがえます。

ところが、江戸時代になり武士が台頭する世の中になると、椿の花が首ごとポトリと落ちてしまうことから打ち首を連想させるという風説が全国的に広まり、庭に植えると家運が悪くなるなど縁起が悪いといって嫌われるようになってしまいました。

またこの説には山茶花(さざんか)の生産者たちが椿の人気を落とすためにわざと縁起が悪いという噂を流したという説もあり真偽ははっきりしていませんが、それだけ椿の人気がすごかったのかもしれませんね。

また椿の木には年に2回ほどチャドクガの幼虫(毛虫)が大量発生します。

この毛虫の毛は人の手に触れると赤くなり痒みや発疹などの被害があり非常に厄介です。

この害虫の被害という点からも好まれていなかったのかもしれません。

そんな経緯から椿はいつの間にか縁起の悪い花、厄介な花としてイメージが定着し現代に至ってしまい、縁起が良い、悪い両方の印象がある珍しい花として存在しています。

椿は魔除けになるの?

そんな両極端な印象を持ち合わせた椿ですが、実は魔除けとして用いられているのはご存知でしたでしょうか?

椿は神が宿る木として古くは奈良時代の頃から信じられてきていたようです。

また源氏物語にも蹴鞠の穢れを除くために椿を魔除けとして使用してきたということが記載されています。

魔=病気や凶事を連想させ、医学の発達している現代とは違い、当時は魔が襲ってくるのを非常に恐れられていました。

椿の木は長寿で、葉は厚く艶があり生命力にあふれることから(病)魔が入って来ないようにできる、つまり魔除けになるとして考えられてきたようです。

また昔の着物の柄には椿の模様が多く描かれており、魔除けや健康に育って欲しいという願いが込められていたので親御さんが子供に着物を与えることもありました。

江戸時代より前の時代では生垣として家の周りに囲うと魔の侵入が防げるということから椿を植える家が多かったようですよ。

また椿に限らず魔除けとして昔から利用されている植物がいくつかあります。

  • 桃・・・鬼たちが恐れる、陰陽師で桃の木から魔除けの札を作っていた
  • 南天・・・お正月によく見かける。難転(南天)じて福となすから魔除けとして飾られる
  • 杉・・・一年中常緑樹であることから生命力の象徴、神社仏閣に植えられている
  • 榊・・・神様が宿る木として神棚に飾られる
  • 橘・・・花の香りが魔除けになるなど神社に植えられる

など他にも多数ありますが、いずれにせよ生命力あふれる枯れにくい樹木が多いという印象でした。

また海外でも同じように月桂樹など魔除けの植物は常緑樹であることが多くいつまでも丈夫で育つものにその意味や願いを込められていたようです。

調べた中では椿の魔除け効果は絶大で一本庭に植えるだけでも効果があると考えられていたようです。

椿は厄除けにもなるの?

古くから魔除けの効果があると言われている椿ですが、魔除けの意味から派生して厄除けのとしても重用されていたようです。

厄年とは男性も女性も一生のうちに何らかの災いが起きやすい節目の年の頃を指し人生に3度ほどあります。

厄除けを行うことで気を引き締めて改めて万事に取り組むということにより心身共に健やかに過ごせるようになると言われています。

椿の木の寿命がとても長く数百年も持つことから昔の人は霊力や神様が宿っていると考えていたようで神事には良く椿が使われます。

また長寿や子孫繁栄を意味することから植物の持つエネルギーにあやかり厄から逃れいつまでも健康でいられるように願ったのではないかと考えられています。

現代でも正月明けから節分前を中心に厄除け祈願に訪れる風習は残っており神社やお寺で厄払いをしてもらう人は多いです。

愛媛県松山市にある伊予豆比古命神社は別名が椿神社と呼ばれ厄除けの神社としても地元のみならず県外からも訪れる人も多いです。

大きな神社で椿が大量に植えられているので花の咲く時期はとても美しいです。(伊予の予は旧字体です)

またこちらの神社は厄除け以外にも子供の成長を祈願するお宮参りや七五三で子供に災いが起きないようお願いする人も多いです。

他にも全国的に椿神社と呼ばれる場所は至るところにあり、厄除けを目的として老若男女が訪れるのは椿が持つ魔除けや厄除けとしての謂れに魅力を感じそれにあやかりたいからかもしれません。

まとめ

以上椿は縁起が良いか悪いか、椿が魔除けや厄除けとして利用されているのか解説させていただきました。

椿は昔から人々と密接な関わりがあり高貴なものとして重用されていた。

椿餅や木魚や椿油などいろいろな形で昔から利用されてきた。

江戸時代あたりから椿は武士から散り様が打ち首を連想することを理由に不吉なものという印象が出だした。

椿の木自体は丈夫で生命力にあふれることから子孫繫栄や長寿のシンボルとして考えられて病気や不慮の災いから逃れるために魔除け・厄除けとして考えられるようになり庭に椿を植える家が多かった。

以上のようになりました。

このように椿の印象は両極端なものですが、はるか昔から人々に寄り添って密接に関わってきていることは非常に興味深いものでした。

椿のように強く健康で生きられたら良いですね。

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