百里基地航空祭をもっと楽しめる穴場はどこ！？混雑知らずのスポット完全解説

百里基地航空祭ってどんなイベント？

百里基地の基本情報

百里基地は茨城県小美玉市にある航空自衛隊の基地で、関東地方で唯一の戦闘機部隊が配備されています。この基地は第7航空団の本拠地であり、F-2戦闘機や偵察機RF-4などが配備されていることで知られています。普段は関係者しか立ち入れない場所ですが、年に一度「百里基地航空祭」として一般公開され、全国から多くの航空ファンが集まります。

航空祭は、実際に戦闘機が飛び立ったり、アクロバット飛行が披露されたりする貴重なイベントです。パイロットの技術の高さや航空機の迫力を間近で感じられるため、飛行機好きだけでなく、家族連れやカメラ愛好者にも人気があります。戦闘機が空をかける音やスピード感は、一度体験すると忘れられないほどのインパクトです。

百里基地には茨城空港も併設されているため、アクセスの良さも魅力の一つです。電車やバス、車でも訪れやすく、地方から来る人にも比較的便利な立地です。ただし、航空祭当日は道路の渋滞や駐車場の混雑が避けられないため、事前の計画が重要です。

航空祭の見どころ

百里基地航空祭の最大の見どころは、もちろんF-2戦闘機や偵察機による飛行展示です。目の前で音速近くまで加速する戦闘機の姿には、誰もが圧倒されます。中でも人気が高いのが「機動飛行」と呼ばれる展示で、戦闘機が急上昇したり旋回したりと、空中での高度な操縦テクニックが披露されます。

また、地上展示も充実しています。戦闘機の機体を間近で見られるだけでなく、コックピットの内部を見学できる機会もあります。子どもたちにはパイロットとの写真撮影や、制服体験なども人気です。さらに、自衛隊の音楽隊による演奏や、グルメブースもあり、1日いても飽きない構成になっています。

一部の年では、航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」が登場することもあり、こちらも大きな話題となります。煙を使って空に絵を描くその技術には、観客から歓声があがります。まさに日本の空の祭典という名にふさわしいイベントです。

来場者数と混雑の実情

百里基地航空祭には、毎年約5万人以上の人が訪れるといわれています。そのため、朝早くから行動しなければ、よい場所を確保するのは難しいです。特に滑走路近くや飛行展示の観覧エリアは人気があり、早朝から場所取りが始まります。会場周辺の道路も混雑するため、交通規制がかかることも珍しくありません。

また、基地内のトイレや飲食ブースにも長蛇の列ができ、特にお昼時にはかなりの待ち時間が発生します。小さなお子さんを連れて行く場合や、写真撮影に集中したい人には、この混雑が大きなストレスになることもあります。そのため、混雑を避けつつ楽しめる「穴場スポット」を知っておくことが、とても重要になるのです。

穴場スポットって本当にあるの？

穴場とは何か？

航空祭で言う「穴場」とは、混雑の少ない場所で、かつ飛行機の姿をしっかり見ることができるスポットのことを指します。特等席のような位置ではないものの、実は航空機の離陸・着陸、旋回といった見応えある動きがよく見えるポイントは意外と存在します。しかも、周囲に人が少ないため、ゆっくり写真を撮ったり、子ども連れで安心して観覧できたりするメリットもあります。

例えば、航空祭の公式観覧エリアは魅力的なプログラムが集中している反面、人が多くて移動もしにくく、熱中症や迷子の心配も出てきます。そんなとき、「穴場」を知っていれば、混雑から離れた快適な環境で航空祭を楽しめるのです。特にカメラを構える人や、長時間の滞在を考える人にとっては、この違いが大きく影響します。

「穴場」は地元の人しか知らないことも多いため、ネットやSNS、地図アプリで事前に調べておくのが大切です。また、現地での情報収集も有効で、過去の航空祭に参加した人の体験談を参考にすることで、より確実に快適な場所を確保できます。穴場を知ることは、航空祭を100％楽しむためのカギなのです。

混雑エリアとの違い

混雑エリアと穴場スポットとの違いは、まず人の密集度です。混雑エリアでは早朝から多くの人が詰めかけ、観覧場所の確保が非常に困難になります。場所によっては、立ち見で長時間過ごすことになり、子どもやお年寄りにはかなりつらい環境です。また、イベントの合間には移動するだけでも一苦労です。

一方、穴場は人が少ない分、スペースにゆとりがあり、敷物を広げたり、ベンチに座ってゆっくり観覧したりすることができます。写真撮影も、人の頭や手が写り込む心配が少なく、望遠レンズを使ってじっくり構図を考える余裕があるのも魅力です。

さらに、混雑エリアでは騒音や歓声で航空機の音がかき消されることもありますが、穴場ではその轟音をしっかりと体で感じることができます。飛行機のエンジン音や振動は、遠くからでも迫力満点で、それを静かな場所で体感するのは、まさに航空祭の醍醐味のひとつです。

穴場を選ぶメリット

穴場を選ぶ最大のメリットは、混雑ストレスから解放されることです。イベント会場ではどうしても人混みによる疲労がつきものですが、穴場では周囲との距離が保たれているため、のんびりとした気持ちで飛行展示を楽しめます。結果として、体力的にも精神的にも余裕ができ、航空祭をより深く楽しめるのです。

また、穴場では家族連れや初心者でも安心して過ごせます。子どもが走り回っても周囲に迷惑をかけにくく、休憩スペースやトイレも空いていることが多いため、快適な1日が過ごせます。写真愛好者にとっては、場所取りで朝早くから並ばなくても良い点も魅力です。

さらに、穴場では思いがけない発見もあります。たとえば、戦闘機の離陸時に炎を吹き上げるシーンや、旋回中の機体の裏側が見えるポイントなど、公式エリアでは味わえないアングルが楽しめることもあります。こうした体験は、航空祭を一歩深く味わうチャンスと言えるでしょう。

地元民が教える！おすすめ穴場5選

茨城空港公園（ファントム公園）

茨城空港公園、通称「ファントム公園」は、百里基地に隣接した非常に人気のある穴場スポットです。この公園の名前の由来は、かつて活躍していたF-4ファントム戦闘機が展示されていることからきています。実際に引退した機体が展示されており、間近で見ることができるので、飛行機ファンにはたまらない場所です。

ここは小高い丘やベンチ、芝生広場が整備されており、航空機の離着陸を座ってゆったり楽しめる環境が整っています。特にF-2戦闘機の迫力ある飛行を、障害物なく観覧できることが最大の魅力です。滑走路を見渡せる視界が確保されているため、飛び立つ瞬間や着地の瞬間もばっちりカメラに収められます。

さらに、茨城空港の展望デッキもすぐ近くにあるため、移動して別の角度から飛行展示を見ることも可能です。公園自体が広いため、人が分散してそこまで混雑することもなく、家族連れにも安心して過ごせるスペースがあります。子どもたちは遊具で遊びながら、大人は戦闘機を楽しめるという、まさに理想的な観覧スポットです。

アラートハンガー前

「アラートハンガー前」は、知る人ぞ知る玄人向けの穴場ポイントです。ここは一般的な観覧エリアからやや外れた場所に位置しており、普段は航空機の緊急発進（スクランブル）などに使用される特別な格納庫の近くです。そのため、通常の観覧スポットよりも静かで、集中して飛行機を観察・撮影することができます。

この場所は周囲が高めのフェンスで囲まれているため、視界を確保するためには脚立や踏み台などの持参が推奨されます。ですが、だからこそ他の人もあまり集まらず、撮影に適した静かな環境が保たれています。飛行ルートによっては、戦闘機が目の前を横切ることもあり、その瞬間を写真に収めるにはうってつけのポイントです。

また、ここでは他の観覧者と会話を楽しんだり、情報交換をしたりすることもできます。コアな航空ファンが集まることが多いため、ちょっとしたマニアックな話題も通じるのが嬉しいところです。人混みを避けたい、静かに撮影を楽しみたいという方には最適のスポットです。

西門周辺

西門周辺は、基地の正門とは反対側に位置するため、あまり知られていない穴場です。このエリアは比較的開けた国有地が多く、フェンスの外からでも十分に滑走路の様子を観察することができます。特に、航空機が旋回して滑走路に戻ってくる様子や、飛び立っていく後ろ姿がしっかり見えるのが特徴です。

この場所のメリットは、とにかく人が少ないことです。アクセスが少し不便なこともあり、地元の人かリピーターでなければあまり訪れないため、混雑を気にせずにのびのびと過ごせます。周辺には草地やあぜ道もあり、レジャーシートを広げてゆっくり観覧するにはぴったりの環境です。

ただし、西門周辺には私有地や立ち入り禁止エリアもあるため、ルールをしっかり守る必要があります。道をふさがないように注意しながら、安全に観覧を楽しむことが大切です。公式ルートとは違った角度から航空機を見ることで、航空祭の新たな魅力を発見できるかもしれません。

穴場スポットを楽しむための準備

持ち物チェックリスト

穴場スポットで百里基地航空祭を楽しむためには、事前にしっかりと準備しておくことがとても大切です。まず必要なのは、快適に長時間過ごせるアイテムです。定番はレジャーシートや折りたたみ椅子。地面に直接座るのがつらい人や、ゆったり観覧したい人には必需品です。芝生やあぜ道での観覧になることが多いので、防水タイプのシートだと安心です。

次に、日差しや天候への対策も重要です。帽子、サングラス、日焼け止めは特に夏場の航空祭では欠かせません。また、急な天候変化に備えて、ポンチョや折りたたみ傘もあると便利です。風が強い日は砂ぼこりが舞うこともあるので、マスクも用意しておくとよいでしょう。

写真を撮る人は、カメラ本体のほかに望遠レンズやバッテリー、SDカードの予備を忘れずに。双眼鏡があれば、遠くの機体の動きもよりはっきり見えます。食事についても、お弁当やお菓子、飲み物を持参しておくと、長時間の待機でも安心して過ごせます。特に穴場では売店が近くにないことが多いので、自分で準備しておくことが成功のカギです。

撮影のポイント

航空祭では、戦闘機のスピード感や迫力ある動きを写真に収めたいという人が多いでしょう。そのためには、いくつかの撮影テクニックを知っておくとぐっとクオリティが上がります。まず、シャッタースピードはなるべく速く設定しましょう。戦闘機は非常に速く動くため、ブレを防ぐには1/1000秒以上の速さが理想です。

また、オートフォーカスの設定は「AIサーボ（AF-C）」などの動体追尾モードにしておくと、動いている機体にピントを合わせ続けられます。望遠レンズ（200mm〜400mm以上）があると、遠くの機体も大きく写せるのでおすすめです。脚立が使える場所なら、高い位置から撮ることで背景に余計なものが入らず、きれいな写真が撮れます。

撮影場所としては、滑走路の進入ルートや旋回ポイントが狙い目です。特に離陸直後や着陸直前は機体の形がよく見えるので、シャッターチャンスが増えます。また、逆光や太陽の位置にも注意して、光の向きが良い場所を選びましょう。事前に地図で日の向きを調べておくと、より良い構図が狙えます。

トイレや休憩所の探し方

穴場スポットは快適さが魅力ですが、公式会場と違ってトイレや休憩所の数が限られていることがほとんどです。そこで、事前に近くの公共施設やコンビニ、公園などを調べておくことが重要です。例えば、茨城空港公園にはトイレがありますが、アラートハンガー前などでは徒歩で移動する必要が出てきます。

Googleマップやナビアプリを使って、現地の地図を確認しておきましょう。「公衆トイレ」「駐車場」などのキーワードで検索すると、必要な施設がすぐ見つかります。また、万が一のために携帯用トイレやティッシュ、消毒ジェルなどを持参すると、より安心です。

休憩所としては、木陰や風通しの良い場所を確保するのが理想です。穴場は日差しを遮る場所が少ないこともあるため、日傘やポップアップテントを用意すると便利です。ただし、大きなテントは他の観覧者の視界をさえぎる可能性があるため、周囲への配慮も忘れないようにしましょう。快適な観覧のための準備が、穴場の魅力を最大限に引き出します。

注意点とマナーを忘れずに！

立ち入り禁止区域に注意

百里基地航空祭を穴場から楽しむ際に、最も重要なのが「立ち入り禁止区域」に入らないことです。基地の周囲には明確に立ち入りが禁止されている場所が多くあります。特に、西門周辺やアラートハンガー付近などは、フェンスで囲まれたエリアや軍事施設に近いため、興味本位で近づくのは絶対にNGです。

自衛隊施設の周辺は国防上の理由から、無断侵入が厳しく取り締まられます。仮に誰もいないからといって入ってしまうと、不法侵入とみなされる恐れがあり、警察や警備の対応を受けることにもなりかねません。写真を撮ることに夢中になって、うっかり禁止エリアに足を踏み入れることもあるので、地面の表示やフェンスの警告サインをしっかり確認しましょう。

また、無線機やドローンの使用も禁止されている場所が多いため、撮影や観覧を楽しむときには、事前に「禁止事項」を確認しておくことがとても大切です。航空祭を安全に、そして合法的に楽しむことが、ほかの来場者や地元の方々への最大のマナーでもあります。

騒音やごみ問題への配慮

航空祭は戦闘機の迫力ある飛行音が魅力ですが、周囲の住民にとっては大きな騒音となることもあります。特に穴場スポットは住宅地や公園に近い場所もあるため、無駄に大きな声を出したり、音楽を流したりするのは控えましょう。飛行機の音以外は静かに過ごすことで、近隣の人々にも迷惑をかけず、快適な観覧が実現します。

ごみの問題も深刻です。持ち込んだ飲食物やレジャー用品の包装、ペットボトルなどは、必ず持ち帰るようにしてください。穴場スポットにはごみ箱が設置されていないことも多く、放置されたごみが地域住民や自然に悪影響を与えてしまいます。ごみ袋を1枚持参するだけで、まわりの環境を守ることができます。

また、地面に残ったテープやガム、レジャーシートの跡なども問題になります。来たときよりも美しくして帰る気持ちで行動しましょう。自衛隊員や地元ボランティアの方々が運営を支えている航空祭だからこそ、感謝の気持ちを忘れずにマナーを守ることが求められます。

地元住民へのマナー

穴場スポットは、地元の方々が普段生活している場所のすぐ近くにあることがほとんどです。だからこそ、地域住民に配慮した行動がとても重要です。たとえば、路上駐車は絶対にやめましょう。住宅の前や私有地に勝手に車を停めると、近隣トラブルの原因になります。事前に駐車可能な場所を確認しておくことが大切です。

また、私道や畑など、明らかに個人の土地と思われる場所には絶対に立ち入らないようにしましょう。「ちょっとだけなら…」という気持ちが、大きな迷惑になることもあります。地元の人が声をかけてきた場合には、素直に従い、感謝の気持ちを伝えるように心がけてください。

挨拶や感謝の一言も、マナーの一部です。「こんにちは」「ありがとうございます」と声をかけるだけで、印象は大きく変わります。地域の協力あってこそ成り立っているイベントなので、その恩恵を受けている観覧者として、誠実な行動を取ることが求められます。マナーを守れば、来年以降も気持ちよく観覧できる環境が続いていくのです。

まとめ

百里基地航空祭は、戦闘機の迫力ある飛行展示や地上展示を間近で見られる貴重なイベントです。しかし、その人気ゆえに毎年大変な混雑が予想されます。そんな中で快適に過ごすには、“穴場スポット”の活用がとても有効です。茨城空港公園や西門周辺など、公式会場とは異なる視点で楽しめる場所では、人混みを避けつつ、航空機の魅力をしっかり堪能できます。

快適に観覧するためには、事前の準備と、現地でのマナーが欠かせません。必要な道具を揃え、地元の方々への配慮を忘れずに行動することが、次回以降も気持ちよく楽しめる環境づくりにつながります。この記事を参考に、自分だけの“特等席”を見つけて、百里基地航空祭を思いっきり楽しんでください。迫力ある空のショーが、きっと心に残る体験になりますよ。